WB多彩仕上工法の仕組み

塗膜の光による劣化要因

1. 樹脂の低分子化
太陽の光には、目に見える光(可視光)と目に見えない光(赤外線・紫外線)があります。紫外線は波長100~400nmの領域を指し、波長の長いほうからUVA、UVB、UVCの三つに区分されます。この中のUVA(315~400nm)と一部のUVB(280~315nm)は地表まで到達し、高分子樹脂を劣化させます。
塗膜を構成する高分子樹脂は、紫外線のエネルギー作用により主鎖や側鎖が切断され、低分子化することで劣化します。高分の子樹脂のC-C結合エネルギーは約343kJ/molでUVA・UVBの有する約300~428kJ/molのエネルギーにより、切断されてしまいます。

2. 樹脂の化学反応
高分子樹脂に光が当たるとエネルギーの高い不安定なラジカル分子を発生させます。ラジカル分子は次々と連鎖化学反応を起こし高分子樹脂を劣化させます。

3. 光触媒作用による樹脂の分解
着色塗膜中の酸化チタン(白色顔料)は光触媒作用によりラジカルを発生させ、高分子樹脂を分解する作用があります。従来の着色塗膜とクリヤー塗膜の組み合わせでは、紫外線はクリヤー塗膜を通り抜け着色塗膜に到達し、クリヤー塗膜は表層の紫外線による劣化と着色塗膜中の酸化チタンに起因する光触媒作用による劣化が複合して進行します。

WB多彩仕上塗膜のイメージ図

WB多彩仕上げ工法の耐久設計
~複合する機能の相乗効果で高い耐久性を実現~

1. WBアートSiクリヤー
約628kJ/molのSi-O結合エネルギーを有する特殊アクリルシリコン樹脂を使用しているため紫外線劣化に強い塗料です。
280~380nmの広範囲な紫外線領域を吸収する紫外線吸収剤を配合することにより、紫外線のエネルギーを化学的に熱や赤外線に変換して放出したり、自身の一時的な構造変換に消費することにより塗膜への影響を少なくしました。また、塗膜に均一に分散させることで長期にわたり効果が持続します。
高分子樹脂のもう一つの劣化要因であるラジカル分子を捕捉する光安定剤を有する樹脂を配合しています。

2. WBアートSi
特殊アクリルシリコン樹脂及び光安定剤を使用し、優れた耐候性を発揮します。
酸化チタンの表面に特殊な処理を施し光触媒作用を抑えた、高耐候性酸化チタンを使用しました。

3. WBアートシーラー
カチオン系特殊樹脂を使用しているため、窯業系サイディングの劣化塗膜に対し優れた付着性を発揮します。
白色タイプであるため、下地の隠ぺい性に優れ、塗替えでの仕上りをワンランク向上させます。

高度に耐紫外線設計されたWBアートSiクリヤーとWBアートSiを組み合わせて使用することにより、従来のクリヤー塗膜の問題点である耐紫外線性を大幅に向上させ、さらに層間の密着力に優れた塗膜を形成します。
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