築浅でも起こる雨漏りの思わぬ原因

雨漏りは、外壁から水滴が侵入して内部の腐敗につながることがあり、早急に対応をしたい現象です。
雨の日に、思わぬところに水が溜まっていたり、壁に水のシミができたりしたら、すぐに対応をしたいものです。

雨漏りと聞くと、建築後何年もたって経年劣化によって起こると思われますが、築後1年くらいから起きる事例があるのです。
劣化のためではなく、建築時に驚くような施工をしていることが雨漏りの原因になっていることがあるからなのです。

「防水シートを張っているので何トンの水でも大丈夫!」と防水に関して胸を張る業者がいますが、そこには落とし穴があるのです。

防水シートを張る時、平場からの立ち上がりに、見た目と保護の為にアルミの「カサギ」という金具を取り付けるのが一般的ですが、この「カサギ」、防水層にビス穴をあけて留めるのです。
たった5mmの穴ですが、多数の穴をあけることになります。

実は、この小さな穴が水滴を通し、雨漏りの原因となっている事例をいくつも見てきました。

雨漏りが起こった時、アルミの「カサギ」取り付けの穴から水漏れを起こしているとは誰も思わず、防水やコーキング施術へのクレームがくるのが一般的です。
まさかビス穴から水が漏れていると気づく人は少ないのです。
ところが、アルミの「カサギ」の部分へ水をかけて散水テストをすると、みごとに、ビス穴から水が漏れるです。
多くの現場を知り、失敗から学習し、経験を積んでこそわかることなのです。

きちんとした知識のある業者は、この穴から水がもれないような施工をします。

経験と知識。これは結果に如実に表れます。
常に向上心をもって勉強し続けている業者と、そうでない業者では、施工に大きな差が出るということなのです。